旅好き花の備忘録

旅が好きです。おひとりさま女史の東京食べ歩き、海外や国内旅行記などを書いています。SFC修行もしています。

新宿の末広亭「深夜寄席」へ講談師神田松之丞さんを聴きに行く。


f:id:hanabanashi:20181014224130j:image

新宿末広亭の深夜寄席へ行ってきました。

満員札止め。

潮目が変わってできたうずの中に巻き込まれているような

それでいて緩やかでみんなで心地よく漂っているようなそんなひとときでした。

新宿末広亭

新宿区新宿3−6−12

深夜寄席は毎週土曜日

21:30〜23:00

木戸銭1000円

 末広亭の「深夜寄席」は若手の修行の場として開催される寄席。

なので木戸銭が1000円ととても安い。

(2017年5月より500円から1000円に値上げ)

末廣亭さんは無償で会場を提供して、運営は出演者が行う会。

 

二つ目さん*1しか出られない会なので

神田松之丞さんが深夜寄席に上がるうちに

一度行っておきたいと思っていました。

7月28日に実行しようと思っていたのですが

その日は台風の襲来であえなく中止が決定。

(寄席が中止になるというのは滅多にないことだそうです)

そして、9月22日に同じメンバーで実施が決定されると知って

絶対行こう!って思っていました。

 

折しも前日に松之丞さん「報道ステーション」に出演。

報道ステーションでは小三治師匠も鶴瓶師匠も大絶賛!

生講談では落語家と講談師の人数のお話を披露。

特集の中で松之丞さんの大ネタ「中村仲蔵」が紹介されました。

 

そして、翌日の深夜寄席。

2時間前の7時半に一度行って様子を確認して、

多分行列ができるのは8時過ぎだろうから、

新宿三丁目で軽く1人飲みしながら時間を潰そうと計画していました。

でも、お昼過ぎに末広亭のTwitterを発見!

 

「本日の深夜寄席は混雑が予想されます。

札止の際は、ご入場できませんので予めご了承ください」

 

これはちょっと早めに行かなくちゃっと思いましたが

それでも7時くらいに到着すすれば余裕でしょ!

って思っていました。

末廣亭へ向かう電車の中で再度Twitterをチェックすると 

「只今、列が出来始めました。」

 って。これ17:19のTLです。

 

入れないことはないだろうと思いながらも小走りに7時ちょっと前に

末広亭に到着。

でも、列なんてない!

末広亭の前には数人写真を撮っている人がいるくらい。

とりあえず、入り口で聞いてみたら、

「深夜寄席ですね。はい整理券です。」と。

なんと!!整理券対応していた。

(→これ始まって以来のことだそうです。)

7時前で80番でした。

21時までに帰ってきてねってある。

 

こんな繁華街のど真ん中に何時間も長い行列作ったら

周辺の飲み屋さんからクレーム来ますよね。

しかし、神田松之丞さんおそるべし!!


f:id:hanabanashi:20181014224153j:image

整理券をもらえたので近くのバルで時間を潰して21時前に戻って来ました。

すでに人だかり。整理番号50番までは末廣亭の前で並べますが

50番以降は近くの角で並ぶように言われます。

 

深夜寄席は若手の勉強の場。運営は演者さんが行います。

なので並んでいても目の前に演者さんが現れる!

松之丞さんチラシを配りながら木戸銭回収。

柳若さんに誘導され

橋蔵さんが最後尾の看板持って整理

小笑さんから半券もらって〜

昇市さんに誘導されて移動して〜

(昇市さんもお手伝いされていました。)

入るときに松之丞さんにお迎えされた。

 

寄席の中はとにかく人が溢れていて立ち見がでていました。

2階席空けるのでは?と思って期待していたのですが

やっぱり、2階は開けないんだなぁ。

立ち見が出ても開けない。

席亭さん筋通すのね。

しかも300人までと指示があったみたで入れなかった人もいたみたいです。

 

<出演者・演目>

■春風亭若柳さん「お菊の皿 」

落語と講談の違いがよくわかりました。

末廣亭7月の上席で松鯉先生の「番町皿屋敷」を聞いていたので

落語になるとこんなに笑えるんだと!知りました。

若柳さんが上手だからだと思いますが。みんなでお皿数えて楽しかった!

次に出てくる橋蔵さんのことも盛上げてくれて寄席が一気に暖かくなりました。

■春風亭橋蔵さん「初天神」

2つ目昇進後の初深夜寄席。きんちゃん可愛かった。

■三遊亭小笑さん「粗忽の釘」

毒舌のような毒舌でないような、独特の間で楽しませてもらいました。

■神田松之丞さん「中村仲蔵」
松之丞さん〜まさかの中村仲蔵。

大ネタだから寄席ではかからないと思っていました。

30分の持ち時間で45分の熱演。

寄席用にアレンジされてた。

何度聞いても「中村仲蔵」好き。

今の松之丞さんそのもだと思う

アレンジも場所や時間で変わる

いつもその時の「今」を見守りたい、そんな演目

 

その場にいる人全員が松之丞さんに集中し

一言も聞き逃すまいというピリついた空気が、幕が降りるとともに緩みます。

緊張が緩むと同時にみんなの歓喜と賞賛の声が飛び交う。

まさに中村仲蔵の5日目の幕引きの再現のようでした。

「すごいもの見たなぁ」

誰に言うでもなく心の中で何度もそう呟いてました。

その帰りの電車の中で、危なく泣きそうになった。

というか知らない間に涙が溢れていました。

 

 

 末廣亭の深夜寄席は40年以上も続いている会だそうです。

「二つ目さんの勉強会」

「興行」じゃないと。

「興行じゃないから2階席は開けない」のだそうです。

松之丞さんのブログに新宿末廣亭の会長さんとの対談があるので

こちらも是非読んでください。きっと寄席がどんどん好きになります。

新宿末廣亭・北村幾夫会長に、訊いてみた。前編 - Blog - 神田松之丞 オフィシャルサイト - 講談師 / かんだ まつのじょう

*1:※落語家さんには階級があります。

 前座 → 二つ目 → 真打ち

 前座を経て二つ目へ、その後真打ちと階級が上がって行きます。

 雑用もこなす前座さんから二つ目になってようやく一人前と見なされます。